「うちの子、まだ色の名前を言えないんですが大丈夫ですか?」という質問を保護者から受けることがあります。色の名前を正確に言えるのは、一般的には2歳後半〜3歳頃から。2歳前半で色を全部言える子は少ない方が自然です。
ただし「色を見て区別する」ことと「色の名前を言う」ことは別の能力。赤と青を区別する視覚はずっと早い時期から育っています。この記事では発達段階に沿った色学習の進め方を整理します。
色の認識・命名の発達段階
| 年齢 | 一般的な発達の目安 |
|---|---|
| 〜1歳 | 色は見えているが分類・命名はしない |
| 1〜2歳 | 同じ色同士を集める「色合わせ」ができ始める |
| 2〜3歳 | 赤・青・黄など基本色の名前を少しずつ言えるようになる |
| 3〜4歳 | 6〜8色程度の名前を理解する。「橙・紫・緑」など中間色へ広がる |
| 4〜5歳 | 12色程度を使い分け、色の濃淡も認識できるようになる |
💡 個人差に注意
この表はあくまで目安です。早い子・遅い子の個人差が大きい領域なので、同じ年齢の子と比べて焦らなくて大丈夫です。
遊びながら色を覚えるアイデア
- •ぬりえで色を選ばせる:「何色にする?」と聞くだけで色の名前を使う機会になる
- •積み木の色分け:「赤い積み木を持ってきて」という指示遊び
- •食事中の実況:「黄色いバナナだね」「赤いいちご」と色を言葉に乗せる
- •絵本の読み聞かせ:「この花は何色?」と質問しながら読む
- •外遊びで探し物:「青いものを探そう!」という色探しゲーム
ポイントは「教える」より「一緒に言う」こと。色の名前を使う場面を日常に散りばめることで、自然と語彙として定着していきます。フラッシュカードや問題形式で詰め込もうとするより、生活のなかで繰り返す方が長期記憶に残りやすいです。
言語習得の研究によれば、色の名前を含む語彙は「インシデンタル・ラーニング(偶発的学習)」によって定着しやすく、日常生活でのさりげない会話の中での繰り返し接触が有効とされています。
Carey, S. (1978). The child as word learner. Linguistic theory and psychological reality.
ぬりえを使った色学習の工夫
- 1色を選ばせてから塗る:「どの色がいいかな?」と一緒に選ぶ
- 2塗った後に色の名前を確認:「赤で塗ったね。真っ赤なりんごになったよ」
- 3同じ絵を異なる色で塗る:「今日は青いうさぎにしよう」→色は1つじゃないと学ぶ
- 4完成作品に色を書き込む:「赤・青・黄」とひらがなで書いて飾る


